
ユーカリ血管クリニック~連載エッセイ【その四十六】~
投稿日 2026.10.01
ユーカリ血管クリニックは
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。
頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。
日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。

~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その四十六】
夏から秋の大雨洪水は、神代(かみよ)の昔から恐れられていました。ある時、須佐之男命(スサノオノミコト)は、出雲の国で、老夫婦と娘の奇稲田姫(クシナダヒメ)が泣いているのを見て尋ねると、“もうすぐ八岐大蛇(やまたのおろち)が娘を食べに来る”と言うのです。八つの頭と尾をもち谷や丘にまたがる大蛇と聞き、スサノオは、家の周りに八つの門と酒樽を置き、オロチを酔わせることにしました。思惑どおりオロチは、芳香につられ酒を飲み干し、眠ったところをスサノオが、とどめを刺します。切り裂いた尾からは、なんと天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)が出てきました。この神話の作家は、オロチが氾濫した河の濁流、クシナダは貴重な稲穂、酒樽は洪水を逃がすタメ池、上流から運ばれた砂鉄で造った剣を、たとえ話にしたのでしょう。今こそ、スサノオのような治水の神様が来てくれないかと切に願う日々であります。 (つづく)
