
ユーカリ血管クリニック~連載エッセイ【その四十五】~
投稿日 2026.08.01
ユーカリ血管クリニックは
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。
頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。
日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。

~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その四十五】
これも今は昔、昭和の御代、ラオシーが、まだ医大の学生だった頃です。学校がひけて、新橋の牛丼やで小腹を満たし、煉瓦づくりのガード下をくぐると、ほどなく、街灯まばゆい銀座通りに出ます。7丁目の角を右手に折れると、音に聞こえし銀巴里の看板がみえてきます。ラオシーは息をひそめ、薄暗いラセン階段を降りていきました。バンド演奏が流れるライブハウスの受付嬢にワンドリンクを注文して席に着くと、新進気鋭のシャンソン歌手が次々と大人の歌を聴かせてくれます。いよいよ、オーラ漂う美輪明宏さんの登場です。 “最近はレコードでなしにCD とか何とかいうチッポケなものが出てきて、A面もB面もありゃしないわ!”と毒舌を吐くと、お客はドット沸いて、ついには、美輪さんの歌唱にしびれてしまうのです。かの銀座の銀巴里も平成の御代に消えてしまいました。美輪さんは、その後36年、二度と銀巴里で歌うことは叶わなかったのです。(つづく)
