
印西市師戸にある古民家の「ギャラリーわらね」では、毎月20日から27日まで、様々なジャンルの作家による作品展が開催されています。
「ギャラリーわらね」は、都内から移住した画家の出射(いでい)茂さんと妻の和子さんにより、2023年1月にオープン。藁の屋根にちなんで「わらね」と命名し、築100年以上の古民家を改装、ギャラリーと創作の場「アトリエMoon」を併設しています。




トタン屋根の張り替えを始め、畳を板の間に改装、土間だった玄関に敷石を施すなど手を加えましたが、古民家が誇る立派な梁や茅藁屋根構造は当時の姿を留めています。


2月は平林千明展×いでいしげる展「 Magic⭐︎Night(まじ⭐︎ない)」を開催。玄関では、平林さんの130号の大型作品が来訪者を迎えます。仏間に作品が展示されていたり、古民家の空間だからこそ生まれた「葉」をモチーフにした作品や、作家同士が互いの支柱体を交換して描くといった珍しい企画の作品なども披露されました。











作品展は毎回二期制で開催されており、二期目の会期中だったこの日は、横浜や市原など遠方からの来訪者や地元住民なども足を運び、古民家での展示を興味深く鑑賞するだけでなく、環境そのものを楽しんで過ごしていました。
アトリエでは絵画教室を始め、落語会やコンサート、敷地奥の竹林ではタケノコ掘りを行うなど、季節のイベントを通じて地域交流も広がっています。
出射さんは、約2年の物件探しを経て印西市師戸に辿り着きました。都心まで電車で約1時間、自然豊かな環境と、広々とした敷地で創作が存分に発揮できること、また、「見に来た時に庭のヤマザクラが満開で、迎えてくれているように感じて」と、当時を振り返ります。



3・4月は、普賢寺 麗(ふげんじ・うらら)陶芸展「螺旋でGO!」が開催されます。貝殻や植物、人間のDNAなど、様々な根源の形・螺旋をテーマにした陶作品をお楽しみください。詳細は、「ギャラリーわらね」HPまたは「DIGITAL STaD」イベント情報をご覧ください。

