
印西市師戸(もろと)にあるお菓子工房「梛」は、店主の小那木美恵さんが自宅の庭先で週末のみ営業している菓子工房です。
練り切りや草餅(第1・3土曜日販売)、大福などの和菓子を始め、口溶けのいい台湾カステラや、ニンジン、クルミ、レーズンが贅沢に詰まった食べ応え満点のキャロットケーキ、軽い食感のピッツェルといった洋菓子なども作っており、バラエティに富んだ味わいが魅力です。




小那木さんは、佐倉市本町にあった和菓子店「大月堂」に3年間修業に通い、和菓子作りの技術を学びました。目にも美しい練り切りとずんだが入った黒米大福は、師匠直伝の逸品。佐倉市新町で毎月10日に行われる金毘羅様の縁日にも出店しており、「大月堂」の味を継承した黒米大福に感激するお客さんもいるなど、今は亡き師匠と地域で愛された名店に利用客とともに想いを寄せます。
四季の移ろいを告げる練り切りは、午前中で完売してしまうこともある人気商品です。また、開店当時から販売している台湾カステラも好評で、プレーンを始め、いちご、珈琲、紅茶、抹茶、ヨーグルトなど、約10種類の味があり、店頭では毎回3、4種類が並びます。元々お菓子を作ることが好きだったと話し、和菓子と洋菓子を軸に約40品目のラインアップから、どの商品がお目見えするのかも楽しみの一つです。



「梛」の店名は、人とのご縁を大切にしたいとの思いから、ちぎれにくい丈夫な葉を持つ梛に由来。週末限定営業ですが、地元印西市を始め、鎌ヶ谷や幕張などの遠方からサイクリングの途中に立ち寄る人や佐倉市から徒歩で来店する人など、幅広い客層が訪れます。
家族が協力し合い接客を行う姿は、のどかな風景と優しく温かい時間を運びます。眼下に印旛沼が広がる眺めも自慢の一つ。ウグイスの鳴き声も美しい里山のお菓子工房「梛」で、季節のお菓子をご賞味ください。


【お菓子工房「梛」】
営業日:木・金・土曜日10:00~15:00