アイガモが育てるお米づくり体験2023がスタートしました。
農園主の三門増雄さんは生まれも育ちも、千葉県佐倉市青菅。印旛沼流域であるこの地で、地域の環境を守るためにも代々受け継がれてきたお米づくりを続けています。特にこのアイガモ農法によるお米づくりは、平成6年春、農薬と化学肥料を使わない健康的な米づくりを実践してみようと始めたものです。アイガモが雑草や虫を食べ、糞が肥料となります。またアイガモが泳ぎながらくちばしや足で水田の泥水をかき回すので、水田内に酸素を補給し稲の根を丈夫にすると言われています。さらに、農薬や化学肥料による環境負荷がないため、多くの生物が共存する多様な生態系を復元・維持する相乗効果も生むと言われています。
しかし、アイガモ農法は手間とコストがかかり大面積の栽培には向きません。それでも、かつて農村の暮らしにあったこのアイガモ農法によるお米づくりの体験を通して、豊かな里山の自然に触れながら、自然の生態系を体感してほしいと、今年も「アイガモが育てるお米づくり体験」の参加者を募りました。
田植えを予定していた5月7日(日)は雨天のため、5月13日(土)に延期。この日も雨が降り出しそうな空模様で、少し肌寒さも感じる中でしたが、佐倉市内外から大人、子ども総勢約50名が集まり、田植えを行いました。田んぼに入るのは初めての方、学校で田植え体験をしたことのある小学生、毎年参加しており慣れた手つきのご家族、蛙やアメンボを捕まえて楽しむ子、田んぼのぬかるみが怖くて入ることができない小さな子、皆さん思い思いに田植えを楽しみ、1時間ほどで終了しました。
田んぼ脇のハウスからアイガモのひなたちのかわいらしい鳴き声が聞こえていました。次回は6月4日(日)、アイガモの放鳥と山万ユーカリファームの畑でさつまいもの苗植えを予定しています。
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