「花工房リーベ」が創立20周年を迎えました!
ボランティアグループ「花工房リーベ」は、佐倉市ユーカリが丘で生け花教室を主宰する小原流土屋登琇さんの社中を中心とした約10名で構成されています。教室には同世代が多く、子育ても一段落し、時間にゆとりができたことから、花の技術を活かして地域に恩返ししようと、2000年5月に発足しました。
翌年から、配食で見守り活動を行う市内のボランティア団体「ユーカリ和の会」(2023年3月で終了)、「ふきのとう」と連携し、一人暮らしの高齢者に毎月届けるお弁当と一緒に、誕生月を祝うフラワーアレンジメントを贈っています。お花はお弁当を届ける前日に準備。5月はカーネーションやバラ、カンパニュラなど5、6種類の花材が季節をはこびます。生け花の師範であり、「花工房リーベ」代表の土屋さんが、「ここが寂しいわね、ちょっと入れましょう」など、バランスを指導する場面も見られ、30分程で瑞々しく華やかなフラワーアレンジメントが完成。毎回、花材と時候の挨拶をしたためたカードも添えており、直筆のメッセージが一層温もりを届けます。
メンバーの一人、大竹優子さんは、配食の友愛訪問「ふきのとう」にも所属しており、一人暮らしの高齢者宅にお弁当とお花を直接届ける役割を担っています。お弁当に続いてお花を渡すと、皆、感激し、誕生日を覚えて貰えている喜びに溢れます。なかには、メッセージカードを何年も大事にしてくれている人もいると話します。
このほかにも、市内の高齢者福祉施設でリハビリを兼ねた生け花講習や入所者にクリスマス、お正月、ひなまつりといった季節のイベント花を贈る活動なども行っています。生け花講習では、参加者が手先を使い、自らの意思で花を挿していきます。また、参加者に名札を付けて貰うことで、名前を呼んで話しかけるなど、コミュニケーションを大切にしています。
4月にユーカリが丘の「ギャラリーリーベ」で開催した「花工房リーベ創立20周年記念祝華展」には二日間で約300名が来場。コロナ禍により3年越しの開催、土屋社中としても久しぶりの華展となり、心待ちにしていた来場者で賑わいました。竹や梅の古木を主役にした大作を始め、傘寿を迎えた生徒による華やかな作品、地域の作家らとの共演など、約40点を披露。どれも見応えのある作品ばかりで、会場は終始熱気に包まれていました。
創立20周年を迎えた現在では、メンバーも70代が中心ですが、お花を通して地域に潤いをもたらそうと切磋琢磨しています。
「花工房リーベ創立20周年記念祝華展」より