~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その二十九】
投稿日 2023.12.01
ラオシー先生の入門ゼミナールは続きます。将来は医用機器を専門的に扱う仕事に就く学生さんたちに、根本精神を植え込んでおかないと危ういと感じたからです。因幡(いなば)の白ウサギのお話では、大国主命(おおくにぬしのみこと)が傷ついたウサギの皮膚にガマの穂をあてて癒やしましたね。ヒトは太古の昔より医療を施して命を繋(つな)いできたのです。近年、科学技術の発展を受け、医療も大いに進歩してきたのですが、医療における根本思想が希薄だと、医療技術の過信や悪用が生じてしまいます。医用生体工学の使命は、 生命科学(サイエンス)の恩恵により疾病の本質をとらえ、生命体のもつ自然治癒の流れをうながすべく、科学技術(テクノロジー)の精華をもって、医療(アート)に貢献することなのだと、耳からタコが出る?くらいにラオシー先生は、力説するのです。(つづく)
ユーカリ血管クリニック
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。