~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その二十三】
投稿日 2023.01.23
血管外来で一番多く拝見するのが、下肢静脈瘤の患者さんです。ラオシーは、体に負担の少ない日帰り手術ができるように、低濃度の局所麻酔薬で広い範囲を鎮痛したのち、極力小さい傷で、患者さんの治療をいたしました。小さな静脈瘤や、網の目状、蜘蛛の巣状の静脈瘤は、硬化療法という細径の針をもちいた注射療法で根治したので、本当に静脈瘤があったの?と思うくらいキレイに治っていただけました。それも、患者さんが、医療用の弾性ストッキングを治療の前後に真面目にはいてくださったからなのです。病気を治すには、どうしても患者さんと医療者との信頼がないと難しいのですが、ラオシーは、当時の患者さんの頑張りを懐かしく思い出しながら、やはり、時の流れを感ずる昨今でもあります。(つづく)
ユーカリ血管クリニック
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。