~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その二十七】
投稿日 2023.08.02
医用生体工学科で教鞭をとることになって、真っ先に向かったのが、母校の医用エンジニアリング研究室の教授先生のところでした。かつてラオシーが、血管研究のための動物実験をご支援いただいた大恩人です。先生は、永く闘病されながら、研究室での勤務を続けられておりました。すでに、お目を悪くされて、小生の姿かたちは、定かでなかったに違いありませんが、声の方に顔を向けられて、“ラオシー君は、馬力があるし、定年まで12年あるのだからね。” と激励の意味で、“富士と昇り龍"の絵葉書と赤ワインを手渡して下さいました。ラオシーが、新任の先生として、“二十四の瞳"のような初々しい学生さんたちと出会い、まさに、これからという時に、あまりにも早い先生の訃報が届きまし六た。まだまだ、沢山のことを教えていただきたかったのに。ラオシーは、キャンパスの坂道から♪静かに教う富士ヶ岳♪ を眺めるほか無くなってしまったのです。(つづく)
ユーカリ血管クリニック
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。