~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その三十五】
投稿日 2024.11.28
ラオシーは、幼稚園のお絵描きの時間にボール紙の五輪を黄土色に塗ってメダルを作りました。1964年10月21日、東京オリンピック、最終日の男子マラソンです。夕闇迫る国立競技場に日本の円谷は、2番目に帰って参りました。すぐ後方には、英国のヒートリーがせまり、トラックには悲鳴のような歓声が響きます。円谷は少しも後ろを気にすることなく、ヒートリーに追い越されますが、その潔さに、総立ちの観衆は万雷の拍手で、円谷選手の健闘をたたえます。銅メダルを胸に表彰台に上がった勇者は、右手を挙げ、少々はにかんだ表情で観衆に応えます。この純朴な若者は、3年後に、“幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。”と遺書に残し、この世を去ってしまうのです。(つづく)
ユーカリ血管クリニック
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。