~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その三十二】
投稿日 2024.05.31
大学を卒業してゆく若者たちに、ラオシー先生は、男の情の話をしました。平家を滅ぼした源氏の総大将、九郎判官義経(くろうほうがんよしつね)一行は、兄の源頼朝(みなもとのよりとも)に疎まれ、逃避行の末、加賀の国、安宅(あたか)の関守、富樫左衛門(とがしさえもん)に尋問されます。山伏を装った武蔵坊弁慶が、主君義経を杖で打ちすえてまで疑念を晴らそうとする姿に、富樫は胸を打たれ、義経一行を見逃すのです。富樫から酒を振る舞われた弁慶は、返礼の舞を踊り、義経の後を追って花道へ去ります。富樫は、閉じた扇子を高くかかげて無事を祈るのです。歌舞伎十八番の勧進帳(かんじんちょう)でしたね。(つづく)
ユーカリ血管クリニック
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。