
重陽(ちょうよう)の節句をご存じですか?
投稿日 2025.09.04
9月9日は「重陽の節句」と呼ばれる五節句の1つです。「9」という数字は、中国では最も縁起のよい数字(陽)とされ、その2つの数字が重なる日であるため、「重陽の節句」と呼ばれます。
重陽の節句の時期は菊の咲く季節であるため、「菊の節句」とも呼ばれます。寿命を延ばす力があるとされた菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を飲んだりして不老長寿を願います。重陽の節句には「収穫祭」の意味合いも含まれているため、栗やなすを使った料理で秋の味覚を楽しみます。
【栗】
栗には、摂取した糖質をエネルギーに変える代謝をサポートするビタミンB1や肌荒れ防止に効果のあるビタミンCが含まれています。また、栗の渋皮に含まれるタンニンは抗酸化作用があり、身体の組織や血管などの老化防止効果があると言われています。

【秋なす】
秋なすは健康を願う食材として昔から親しまれている食材です。
なすにはナスニンと呼ばれるポリフェノールが含まれています。栗のタンニンと同じく抗酸化作用があります。また、カリウムも含まれているため、余分な塩分や水分を体外に排出する働きがあり、むくみ改善に効果的です。

【菊】
長寿の象徴とされる菊は、お浸しや和え物、天ぷらや吸い物などの様々な料理に加えるなどして楽しまれています。また、菊や菊の花びらをモチーフにしたスイーツで気軽に楽しむことができます。

今回は秋なすを使ったレシピをご紹介します。秋の味覚をおいしく頂きましょう。
秋なすの煮浸し(2人分)

秋なす | 2本 |
サラダ油 | 大さじ1 |
いりごま | 小さじ1 |
☆醤油 | 大さじ2 |
☆みりん | 大さじ2 |
☆すりおろししょうが | 小さじ1 |
☆水 | 200ml |
☆顆粒だし | 小さじ1/2 |
- なすのへたを切る。縦半分に切り、皮側に5mm程度の間隔で斜めに切り込みをいれる。
- 熱したフライパンにサラダ油を入れ、なすの皮を下にして中火で焼く。
- なすの皮が全体的に綺麗な紫色になったらひっくり返し裏側を焼く。
- ☆の調味料を加え、煮立ててから5分程度煮る。
- ④のなすを器に盛付けて、煮汁を少しかけ、いりごまを散らし完成。

【栄養成分(1人分あたり)】
エネルギー110kcal たんぱく質2.2g 脂質7.2g 炭水化物8.8g 塩分1.2g
管理栄養士 秦野