まちづくりコラム vol.56
このコーナーでは、「市民協働によるまちづくり」について、
STaDプロデューサー中村正明が北総エリアでの事例を交えお伝えします!
6月は環境月間ということもあり、今号では佐倉市の(仮称)佐倉西部自然公園の取り組みに注目しました。
公園整備検討会の座長を務められた原 慶太郎さんの提唱される
“里山ウェルビーイング”。最近では、この“ウェルビーイング”(well-being)という言葉は、地域づくりにおいても重要なキーワードになってきました。意味としては、身体的・精神的、そして社会的にも良好な状態にあり、「幸福」と翻訳されることが多いようです。何となくつかみどころのない言葉のように感じる方も多いかと思いますが、私は、自分らしく、いきいきと生きることを多面的なつながりのなかで実感できることが大切ではないかと考えています。
この取材からも、様々な世代の方が主体的に自分らしく関わるなかで、里山の保全や再生が着実に進むとともに、里山をいかしたウェルビーイングを実感しました。
先日、小豆島で里山の野草を採って、野草の特徴を研究者から学び、その後、ホテルのシェフが野草を調理し、美味しい料理を食べながらみんなで交流する食育イベント(農林水産省補助事業)に関わる機会がありました。このイベントは、子育て支援団体が主催し、地域住民を始め、野鳥観察団体、生産者、漁師、ホテル、メディア等、様々な方が参加し、美味しく食べられる野草が身近なところに沢山あることへの気づきと、野草を通じて新たなつながりが生まれるなど、良い食育の機会となりました。
北総エリアの宝物である里山のある暮らしを楽しみたいですね、自分らしく!