
身体を温めるしょうがの力とは?
投稿日 2025.12.04
調味料や香辛料として使われるしょうがは、寒くなってきた季節におすすめの食材です。

○冷え症改善
しょうがに含まれるガラノラクトンや辛み成分のジンゲロールは血管を拡張させることで、血流がよくなり、血行不良による冷え性、肩こりなどの改善が期待できます。
また、しょうがを加熱するとジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化し、熱をつくり出す働きをするため、冷え症の改善に効果的です。
○殺菌効果
しょうがに含まれているジンゲロン・ショウガオールには、殺菌効果があり、食中毒の予防や、風邪の原因となる細菌の殺菌効果が期待できます。
○咳や喉の痛みの緩和
しょうがに含まれるガラノラクトン、ジンゲロールは、咳や喉の痛みを緩和する効果があると言われています。生のしょうがに含まれるジンゲロールは鎮痛作用があります。

しょうがは「食べ物にも薬にもなる」と言われており薬膳にも頻繁に登場します。
薬膳には身体を温める作用のある「陽」の食材と、身体を冷やす作用のある「陰」の食材に分かれています。冬の身体が冷え込みやすい時期は「陽」の食材を上手に活用することが体調を整えるカギのひとつにもなります。しょうがは「陽」の食材と言われています。
おいしくて手軽に手に入るしょうがを用いたレシピを紹介します。
しょうがとしらすの炊き込みご飯(4人分)

| 米 | 2合 |
| 水 | 適量 |
| 酒 | 大さじ2 |
| 醤油 | 小さじ2 |
| しょうが | 大2片 |
| しらす干し | 大さじ4(20g) |
| 小ネギ | お好みの量 |
- 米は研いでざるに上げる。しょうがは千切りにする。
- 炊飯器に米を入れてお好みの水加減にし、大さじ1杯分の水を取り除く。酒、醤油を加えてよく混ぜ合わせ、しょうがをまんべんなく全体にのせて炊く。
- 炊き上がったら5分ほど蒸らし、混ぜ合わせる。
- 茶碗に盛付け、しらすと小ネギを乗せる。

【栄養成分(1人分あたり)】
エネルギー345kcal たんぱく質7.9g 脂質1.0g 炭水化物71.3g 塩分0.9g
管理栄養士 秦野