
自覚症状がなくても要注意!~大腸がん検診を受けていますか?~
投稿日 2025.11.27
「最近、お腹の調子が気になる」「でも、病院に行くほどでは」そんな方も多いのではないでしょうか。日本では近年、大腸がんによる死亡者数が増加しており、男女ともにがん死亡原因の上位を占めています。しかし、大腸がんは「早期に発見できれば高い確率で治るがん」です。そのために欠かせないのが「大腸がん検診」です。

大腸がんは、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。お腹の違和感や血便、体重減少などの症状が出たときには、すでに進行していることも少なくありません。だからこそ、症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。
市の大腸がん検診ってどんなことするの?
市の大腸がん検診では、便に含まれるごくわずかな血液を調べる「便潜血検査」を行います。
この検査は、ご自宅で採便し、提出するだけの手軽な方法です。
一般的な検診の流れ
- 市から届いた案内に従って、検診キットを受け取る
- 自宅で2日分の便を採取
- 採取した検体を指定の提出先へ提出
- 数週間後に結果が郵送される

もし結果が「陽性(血液反応あり)」と判定された場合は、精密検査として「大腸内視鏡検査」を受けます。早期のがんやポリープが見つかれば、内視鏡による治療で完治を目指すことも可能です。
便潜血検査を受けるときの注意点
① 生理中・痔の出血時は避けましょう
便に血液が混じると、がん以外の原因でも陽性反応が出てしまいます。
生理中や痔で出血がある場合は、出血が治まってから採便しましょう。
② 2日分の便を採取しましょう
通常は2日分の便を採取します。1日目と2日目の間は1~2日空いてもかまいません。
2回採便することで、出血が一時的なものかどうかをより正確に判定できます。
③ 陽性と出たら、必ず精密検査を受けましょう
「陽性=大腸がん」というわけではありません。
痔などによる出血でも血液が混じることがありますが、がんの可能性も否定できません。
自己判断せず、医師の指示に従って精密検査を受けましょう。

40歳を過ぎたら、、、
年に一度の大腸がん検診をおすすめします。
とくに以下のような方は、大腸がんのリスクが高いため早めの受診がおすすめです。
・家族に大腸がんの既往がある
・喫煙、飲酒習慣がある
・野菜不足、運動不足が気になる
「自覚症状がないから大丈夫」と思わずに、ぜひこの機会に検診を受けてみましょう。大腸がんは「早期発見で治る」可能性が高いがんです。
市の大腸がん検診は、簡単・手軽で続けやすい健康習慣です。
健診センター 田代