
糖尿病ってどうして起こるの?
投稿日 2025.09.18
糖尿病は、血糖値が慢性的に正常範囲を超えて高くなる状態を言います。そして血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことを言います。ブドウ糖は、体の中でエネルギー源として使われるもので、主に炭水化物から作られます。
血糖値は、膵臓から分泌される血糖を下げる唯一のホルモン⇒インスリンによって、調整されます。インスリンの分泌が少なくなったり、肥満などからインスリンの効きが悪くなると、血糖値が高くなり糖尿病を発症します。

糖尿病の成因は?!
1型糖尿病
インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンが分泌されずに起こる病気。
2型糖尿病
インスリン分泌の低下や肥満などでインスリンの効きが悪くなって起こる。遺伝素因も関係する。
その他
膵臓癌、肝硬変→膵臓疾患やステロイド薬使用が関係。
妊娠糖尿病→妊娠によるホルモン変化が関係。

高血糖はどうして悪いの?
血糖値が慢性的に高い状態が続くと、体中の血管を徐々に傷つけ、神経、目、腎臓、心臓に深刻な合併症をもたらします。血糖値が改善しないと、以下の合併症を引き起こします。

*他にも、歯周病や認知症、骨粗鬆症、がん、うつ病のリスクも高まると言われています。
治療方法は?
食事療法
食べてはいけないものはありません! 適切な量とバランスの良い食事を心がける。
運動療法
ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動を継続することが大切。
薬物療法
内服から注射まで多種多様。その方の病状や生活スタイルに合わせて選択。

はじめからすべて、一人でできる方はいません。当院では、生活習慣病センターがあり生活支援外来にて、患者さまの病状や生活スタイルに合わせ、療養方法などに対し糖尿病看護認定看護師・糖尿病療養指導士などの専門スタッフが相談外来を行っています。
糖尿病看護特定認定看護師 長谷川