福祉がつなぐ地域の「食」と「職」
投稿日 2023.12.01
まちづくりコラム vol.56
このコーナーでは、「市民協働によるまちづくり」について、
STaDプロデューサー中村正明が北総エリアでの事例を交えお伝えします!
いま、各地で生産者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加等が課題となっています。また、手仕事、匠の技等の職人の仕事や地域の伝統技術なども、後継者・担い手不足、事業継承等も課題となってきています。一方、福祉に取り組まれる事業者の人手不足も大きな課題となっています。
今号のStad Selectionでは、福祉事業者の“食と農”、“無形民俗文化財”、“伝統工芸品”、“手仕事のアート作品”等の魅力的な取り組みをご紹介しています。福祉事業者のこうした取り組みは、様々な地域課題の解決を図るために大切な「地域連携」や「市民協働」、「コミュニティビジネス」(地域課題の解決をビジネスの手法で解決すること)等の種を大切に育まれているように感じます。
最近STaDでは、地域情報の発信のみならず、地元の生産者による農体験や、食や食文化・地域資源をいかしたフード・ツーリズム、地元の生産者が旬の農産物を直接販売したり、手作り作家の作品販売やワークショップ等を青空の下で行う“マルシェ”のコーディネート等をお手伝いしています。
特徴としては、マルシェのコーディネートをする際に、食や農・作品作り等に取り組まれている福祉事業者の方々やまちづくりをサポートされているNPO等の市民活動団体の皆さまにもできるだけお声がけさせていただいております。このことで、マルシェ会場が食と農・アートを通じて地域の様々な方々との新たなコラボやつながりが生まれることを目指しています。
そのひとつとして、12月9日(土)に千葉ニュータウン中央駅前のアルカサールで開催される「Xmasアルカマルシェ」を誌面でもご紹介しています。素敵な出会いをお楽しみいただけましたら!