水分摂取は大切だと分かりつつも、気が付いたら朝起きてからほとんど水分を口にしていなかった!なんて経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は私たちの生活に欠かせない「水分」についてのお話です。
●体内の水分量と役割
体内の水分量=体液のことで、その割合は性別や年齢、体型によって異なります。水分は体内でさまざまな働きをしています。その一つが栄養素や酸素を運ぶ役割です。栄養素や酸素は、水分を含む血液やリンパ液に溶けて運ばれ、不要になったものは腎臓でろ過されて、尿として体の外に出ていきます。また、人間の身体は大量の水分を含んでいるため気温の影響を受けにくく、暑いときには汗を出して体温を一定に保つことができます。
●1日に必要な水分量は?
1日に必要な水分量はおよそ2~3L(食事含む)です。摂取する水分量と体の外に出る水分量は、健康であれば同じになります。体内の水分量が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスク要因となります。
※心臓病や腎臓病など、持病のある方の場合は水分制限が必要となることもあります。必ず主治医に水分摂取量の目安を確認するようにお願いします。
●おすすめの水分摂取方法
水分は一気にたくさん飲むのではなく、こまめに飲むことを心がけましょう(起床時・寝る前・運動中やその前後・入浴の前後・喉が渇く前など)。
まずは起床時と寝る前にコップ一杯の水を飲むことから始めてみて、水分を摂る習慣をつけていくのがおすすめです。寒い時期も夏場と同様に水分が必要です。喉の渇きも感じづらい季節になりますので、こまめな水分補給を心がけて、身体の渇きを潤しましょう!
健診センター 保健師 山中 ちひろ
参考文献 : 運動・からだの図解 栄養学の基本 渡邊昌監修 マイナビ出版
厚生労働省ホームページ 「健康のため水分を飲もう」推進運