秋が深まり、朝晩の寒さが増してくる11月。空気も乾燥し、風邪をひきやすい季節でもあります。今回は、そんな時期に知っておきたい"風邪予防の食事"について、気をつけていただきたいポイントを2つご紹介します。
1.バランスの良い食事
免疫力を高める為には、栄養素をバランス良くとることが大切です。
主食、主菜、副菜を揃え、バランスの良い食事を心がけましょう。
●主食:炭水化物を多く含み、主にエネルギー源になる料理。(ご飯、パン、麺類など)
●主菜:体をつくる栄養素である、タンパク質を多く含む料理。(肉、魚、卵、大豆製品など)
●副菜:体の機能を調整する働きのあるビタミン・ミネラル、そして、腸内環境を整える働きのある食物繊維を多く含む料理。(野菜、きのこ、海藻など)
2.風邪と戦う3つのビタミン
毎日の食事に、風邪と戦う栄養素である、ビタミンA・C・Eを多く含む食材を取り入れると効果的です。
●ビタミンA:粘膜や皮膚を強くしてウイルスなどから体を守り、免疫力をアップ。(人参、ほうれん草、かぼちゃなど)
*脂溶性ビタミンの為、油で調理をすると吸収力がアップします。
●ビタミンC:体内に侵入したウイルスを攻撃し、免疫細胞の機能を高める。(ブロッコリー、パプリカ、春菊など)
*水に溶けやすく熱に弱い為、茹でる場合はさっと短時間にし、電子レンジの活用もおすすめです。
*体に溜めておくことができないため、3度の食事できちんと摂ることが大切です。
●ビタミンE:抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける。末梢血管を広げ、血行を良くして自律神経を整える。(ナッツ類、モロヘイヤ、茄子など)
*脂溶性ビタミンの為、油で調理をすると吸収力がアップします。
管理栄養士 土屋 まりん