毎号健診にまつわるギモンが多く寄せられています。
この先も健康で過ごすために人間ドックや健康診断のギモンに当院健診センターの医師・スタッフがお答えします!!
1. 子宮頸がん検診はどんな検査??痛みはあるの??
子宮頸がん検診は、子宮頸部細胞診と内診を行います。
・子宮頸部細胞診
腟内に腟鏡(クスコ)という器具を挿入し、子宮頸部や腟内を観察し、ブラシ様の器具を用いて子宮頸部の細胞を採取します。状況によっては痛みを感じることがあります。
当センターでは様々なサイズの腟鏡を準備しておりますので、診察しながら医師が適切なサイズを選択して検査しています。
・内 診
腟部と下腹部から両手で挟むようにして子宮や卵巣のサイズや形を観察します。なるべく力を抜くことで診察の痛みや違和感は楽になります。
子宮頸がんは初期のころは自覚症状がほとんどありません。定期的に子宮頸がん検診を受診しましょう。また、不正性器出血や下腹部痛など、気になる症状があるときは、検診のタイミングを待たず、医療機関を受診するようにしましょう。
2. マンモグラフィと乳房エコーの違いを教えて??
マンモグラフィと超音波検査は乳房の異常を評価するための検査ですが、その手法や画像の特徴にはいくつかの違いがあります。
《検査方法》
・マンモグラフィ:X線を使用し、乳房を圧迫して画像を撮影する検査
・超音波検査:超音波を使用し、乳腺の状態を観察する検査
《特 徴》
・マンモグラフィ:
▪小さな石灰化も見つけられ、早期発見に有効
▪脂肪が発達した女性に適している
▪過去の画像と比較がしやすい
・超音波検査:
▪被ばくがない
▪妊娠中も検査可能
▪乳腺が発達している若い女性に適している
マンモグラフィと超音波検査は異なるメリットがあるので併用して受けることがおすすめです。しかし、どちらか一方を受けるときは、年齢を目安にします。40歳未満は超音波検査を、40歳以上はマンモグラフィをメインに考えると良いでしょう。
※企業向け出張健診も行っています。お気軽にお問い合わせください。
『健診のギモンにお答えします!』のその他の記事はこちらから!
・vol.1(健康診断と人間ドックの違い、人間ドックについて)
・vol.2(がん検診の必要性、検査結果の見方、診断のあとは?)
・vol.4(バリウム検査と胃カメラの違い、胃カメラの種類、内視鏡検査の麻酔)
・vol.5(オプション検査、通院中の健康診断)
・vol.6(人間ドックの種類、人間ドックで認知症はわかる?)