
今日から考えたい「安全な住環境づくり」のポイント
投稿日 2026.02.12
日常の「ちょっと不安」、見過ごしていませんか?
「玄関の段差がつらい」「お風呂でヒヤッとした」「布団からの起き上がりで痛む」そんな日常の小さなサインを、そのままにしていませんか?
わずかな不便が、いつしか転倒や骨折、持病の悪化という大きなトラブルに繋がることもあります。加齢や病気による「身体の変化」と住み慣れた「わが家」との間に生まれるミスマッチ。そのズレを埋め、毎日の安心を守るのが「福祉用具」と「住宅改修」の役割です。今回はいつまでも自分らしく暮らすための安全な住環境づくりのポイントをご紹介します。

介護保険が利用できる福祉用具と住宅改修
福祉用具は便利な反面、高価なものも多く、せっかく購入しても、加齢や病状の変化でお体に合わなくなったり、故障などのトラブルもあります。そのたびに買い直すと、大きな費用負担になってしまいます。
介護保険の認定を受けている方であれば、負担割合(1~3割)に応じて、福祉用具を安価にレンタルまたは購入することが可能です。身体や環境の変化に柔軟に対応するため、原則としてレンタルが推奨されていますが、再利用が適さないもの(入浴や排泄に関する用具など)は、特定福祉用具として購入の対象となります(表1)。
また、手すりの設置や段差解消といった住宅改修も介護保険の対象です。上限20万円までの工事に対して助成があり、例えば自己負担が1割の方なら、2万円の負担で最大18万円の給付を受けられます。

※車椅子・介護ベッド(付属品を含む)は原則として要介護2以上が対象となります
※固定型歩行器・杖・スロープの3種目はレンタルか購入をご自身の希望で選択できます
手すりを駆使した安全な住環境づくり
転倒予防の要となる「手すり」は、住宅改修の中でも最もニーズが高い項目ですが、取り付ける壁の場所や強度の問題、賃貸物件といった制約により工事が困難なケースも少なくありません。
そんな時に活躍するのが、工事不要な「福祉用具の手すり」です。現在はメーカー各社から、ベッドサイド、トイレ、玄関、浴室、屋外まで、あらゆるシーンに対応した製品が展開されています。天井に突っ張るタイプや据え置きタイプなら住まいに傷をつけることなく、どこへでも設置可能です。さらに、複数の手すりを連結したり、多彩な付属品を組み合わせることで、オーダーメイド感覚で「その人に最適な導線」を構築できるようになっています。


ひとりで悩まず、相談してください
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、住まいを見直すチャンス。
安全な住環境づくりが、これからの安心と自立した暮らしにつながります。
福祉用具の利用や住宅改修を具体的に検討される際は、まずはお近くの地域包括支援センターや担当のケアマネジャー、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)などにご相談ください。身体状況や生活環境に合わせたご提案を行います。
理学療法士 長谷川