
今年の冬も油断禁物!流行前にチェック!正しく知って防ぐインフルエンザ!
投稿日 2025.10.16
毎年、冬の季節になると流行するインフルエンザですが、これはインフルエンザウイルスに感染して起こる感染症のことを指しています。
インフルエンザに感染した時の特徴的な症状として、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などがあります。インフルエンザウイルスの大きさは0.0001mm程度と非常に小さく、肉眼で見ることはできません。主な感染経路は飛沫感染で、咳やくしゃみでウイルスを吸い込むことにより体内に侵入し、感染が広がります。重症化すると肺炎や脳症を引き起こすこともあり、特に高齢者や子どもは注意が必要です。

インフルエンザの歴史
インフルエンザの始まりは古く、古代エジプトや古代ギリシャにも類似した感染症症状の記述が残されているそうです。インフルエンザウイルスは元々、野生の水鳥や渡り鳥が保有していました。それらの排泄物が水辺に放たれ、家畜として飼っている鳥類や豚などに感染し、動物の間で感染を起こしては変異を繰り返し、やがて人に感染しやすいウイルスとなって広がるようになりました。
一般的なインフルエンザの大流行として有名なのは1918年に発生した「スペイン風邪」です。スペイン風邪の流行当時は病原体が解明できませんでしたが、のちにウイルスの観察が可能になり、今ではその正体がA型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)だと判明しています。

インフルエンザに感染しないためにできることは?
インフルエンザにかからないためには日頃の予防が大切です。
インフルエンザに感染しないための対策として、、、
- 咳やくしゃみといった飛沫に含まれるウイルスを吸い込まないようマスクの着用
- 物に付着したウイルスが自身の手指を介して体内に入らないよう手洗いする
- アルコールを使用し手指や周囲を消毒する
- インフルエンザ流行前にワクチン接種
- 流行期の人混みや繁華街への外出を控える
- 定期的に換気をし、温度20~25℃程度、湿度50~60%程度の室内を保つ
こうした基本的な対策を心がけることで、感染のリスクを大きく減らすことができます。

正しい手洗いで感染予防!
インフルエンザを含め、流行するさまざまな感染症からご自身と周囲の方々の身を守るためにも、正しい手洗いの方法を覚え、感染予防に活かしましょう!

感染管理室 看護師 浦辺