
乳がん検診受けていますか
投稿日 2025.04.17
乳がんは、体の表面近くにできるがんです。そのため、自分で観察したり、触ったりすることで発見しやすく、がんの中でも自分での発見率が高いのが乳がんの大きな特徴です。
日本人の女性が最もかかりやすいがんと言われていますが、死亡率は第5位と早期に発見すれば比較的なおりやすいがんといえます。
早期発見のためには、セルフチェックやがん検診がとても重要です。
セルフチェックをしてみましょう
見て
「くぼみ・ふくらみ」、「ただれ・変色」、「ひきつれ」はありませんか?
鏡の前に立ち頭の後ろで手を組み胸の筋肉を緊張させ、色や形を見てください。
さわって
- 片腕を上に挙げ、反対の手の指を少し開いて熊手のようにします
- 5本の指を少し曲げ、優しく包むように指の先で乳房をゆっくりと撫でます
- しこりがあると指に感触が伝わります。
あれっ?と思ったら同じ場所を繰り返して撫でてみます。再現されるようならそれはしこりかもしれません。

★Point★
- 入浴時に石鹸をつけて触診してみる
- 手のひらは乳房に触れずに指先の感覚に集中する
- 月経後1週間前後、閉経後の方は毎月決まった日に行う
過度に不安になる必要はありませんがしこりを感じたり「何か変だな」と感じたら、自分で判断せずに乳腺外科の受診をしましょう。
乳がん検診を受けよう
乳がん検診は超音波検査とマンモグラフィ検査の2種類あります。乳房の異常を評価するための検査ですが、その手法や画像の特徴にはいくつかの違いがあります。
マンモグラフィ
X線を使用し、乳房を圧迫して画像を撮影する検査
《検査の特徴》
- 小さな石灰化も見つけられ、早期発見に有効
- 脂肪が発達した女性に適している
- 過去の画像と比較がしやすい
超音波検査
超音波を使用し、乳腺の状態を観察する検査
《検査の特徴》
- 被ばくがない
- 妊娠中も検査可能
- 乳腺が発達している若い女性に適している


マンモグラフィと超音波検査は異なるメリットがあるので併用して受けることがおすすめです。しかし、どちらか一方を受けるときは、年齢を目安にします。40歳未満は超音波検査を、40歳以上はマンモグラフィをメインに考えると良いでしょう。
2年に1回のマンモグラフィを原則とした乳がん検診が推奨されています。
聖隷佐倉市民病院乳腺外科では健康診断・人間ドックの結果で要精密になった方の精密検査を実施しています。
検査をご希望の方は結果をお手元にご準備し、お電話にてお問い合わせください。