
ユーカリ血管クリニック~連載エッセイ【その四十二】~
投稿日 2026.02.02
ユーカリ血管クリニックは
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。
頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。
日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。

~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その四十一】
これも今は昔。ラオシーが、まだ研修医の頃、先輩医師が旅客機が墜落した現場に向かいました。この事故をテーマにした小説が、“沈まぬ太陽”です。航空会社の幹部が、安全に快適にお客様を目的地にお運びする使命を忘れ、権力闘争や私利私欲に明け暮れ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)と化している中、同期入社の恩地(おんち)と行天(ぎょうてん)が登場します。恩知は、永く僻地勤務に耐え、一方、行天は、常務へと駆け上がるも、不正を起訴され、夢を絶たれます。恩知が、転勤先のアフリカから行天に送った手紙、“お互い違う立場から会社の魑魅魍魎どもに戦いを挑み、その結果、返り討ちに合って深手を負ったのだ。 ” のくだりに行天は、嗚咽の涙を流すのです。恩知は行天に、 “アフリカの大地の夕陽は、不毛な日々に在った人間の心を慈(いつく)しみ、明日を約束する沈まぬ太陽だ。”と励ますのでした。 (つづく)
