朝は鼻水が少しだけ出ているけれど熱もなく元気に登園して、昼間は保育園で元気に遊んでいたはずなのに、夕方帰ってきたらなんだか様子がおかしい。ほっぺが赤くて身体が熱い。まさか、と体温を測ってみたら39℃!子育て中または子育て経験者の方なら、こんな状況を一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。しかし何度経験してもその時になると慌ててしまうし、どの段階で病院に連れて行っていいのかわからない、そんな方も少なくないのではないでしょうか。そんな時のために今回はこどもの発熱についてご紹介します。
なぜ熱がでるの?
こどもの発熱原因の大部分は風邪などのウイルス感染症です。ここでは、風邪などの感染症による発熱を想定して説明します。ウイルスなどの病原体が身体に侵入すると、免疫反応を起こして病原体を倒す戦いが始まります。免疫細胞(≒自分の身体)にとって戦いを有利に進めやすいのは体温が高い状況の時です。有利に戦える状況をつくるために体温を普段よりぐっと持ち上げる、この結果体温が37.5℃以上に上がるのが発熱です。
熱が出たらまずやることは?
乳幼児は普段の体温が大人よりも高いことが多く、また、服装やまわりの気温によって体温が左右されやすいです。37.5℃以上の体温を見たら肌着一枚にして涼しい環境で10~15分くらい過ごしてからもう一度検温してください。それでも37.5℃を超えているようであれば、発熱として対応しましょう。
発熱の時にチェックすること!
□呼びかけに対して普段通りの反応が返ってこない
□機嫌が普段通りではない
□水分が摂れていない
□遊ぶ元気がない。眠れない
保護者の方から見て上記に当てはまらなければ、まずはおうちで様子を見ても大丈夫です。いきなり高熱が出るとびっくりすると思いますが、高熱=重症とは必ずしも言えません。一般的にこどもは大人と比べて熱が高くなりやすく、熱に強いとされています。大人が高熱を出すと動けないほど辛くなる方が多いと思いますが、幼児では高熱が出ていても機嫌良く遊べるくらい元気にしていられる場合もあります。