「市民協働」ってなぁに?
投稿日 2023.10.01
まちづくりコラム vol.58
このコーナーでは、「市民協働によるまちづくり」について、
STaDプロデューサー中村正明が北総エリアでの事例を交えお伝えします!
最近、いろいろな団体から市民協働に関しての講座やセミナー等のご相談をよくいただきますので、今回はそもそも市民協働とは何か、なぜいま必要なのかについてお話したいと思います。
みなさんは、地元の自治会・町内会等で活動されていますか? 活動されている方とお話をすると、活動がマンネリ化している、後継者が育たない、協力してくれない・・・など、ご苦労されているお話をよくお聞きします。また、市民活動団体(NPO等)の方々と意見交換をすると、資金不足や後継者が育たない、協力者が増えない、若い人が入ってくれない、事業が継続できない・・・など、多くの課題を抱えていらっしゃる団体も少なくありません。
一方、地域での課題は多様化・複雑化し、自治体や一団体で解決できる課題が少なくなってきています。このような状況で地域課題を
解決する一つの方法として、いま、「市民協働」とは何かを改めて考え、行動することが重要と考えます。
市民協働とは、市民、自治会・町内会、ボランティア団体、NPO、事業者、企業、学校、市などの様々な主体が、公共の利益に資する同一の目的をもって取り組むまちづくり活動に対し、対等の立場で連携の上、協力し、協調して取り組むことをいいます。ポイントは、“公共の利益に資する同一の目的をもつ取り組み”かどうかです。少し硬い文章のためわかりづらいかもしれませんが、例えば、10月は各地で秋祭りが開催されます。地域(地区)によっては、少子高齢化の影響もあり、神輿や山車が出せなくなっているところもある中、何とか地域で育んできた大切な文化を継承したいと、市民・企業・学校・自治体等の協働により、祭りの継続に取り組んでいる事例もあります。
様々な協働のかたちがありますので、今後も事例を交えながらお伝えしていきます。