
「ちょっとだけ休ませて。」知っておきたいレスパイト入院のおはなし
投稿日 2025.06.16
“レスパイト入院”という言葉を聞かれたことはありますか?
在宅で介護や療養を受けている方(患者さん)が短期間医療機関に入院することで、日頃介護をしている介護者(ご家族)が休息できるようにするための仕組みです。レスパイト(respite)という言葉には「休息」や「ひとやすみ」という意味があります。
日本では高齢化が進み、在宅で介護をしている方が増えています。介護者は、日々の介護で体力だけでなく心の疲れも溜りやすくなります。そのままにしておくとストレスや身体的疲労が限界に達し、介護者自身が身体を壊してしまうなど在宅介護が困難になってしまいます。
「少し介護を休みたいけどどうしたらいい?」そんな時に使える一つの選択肢がレスパイト入院です。

レスパイト入院を簡単に説明すると・・・
在宅介護をされている介護者の負担軽減を目的とした短期入院ができる仕組みです。
※治療目的の入院ではありません。
レスパイト入院についてQ&A!
Q.どんな時にどんな人が利用できるの?
・介護者が体調を崩してしまった
・日々の介護に疲れてしまった
・冠婚葬祭、出張、旅行などで家を空けなくてはならない
・定期的な利用で在宅生活を継続していきたい
・医療行為があり介護保険のショートステイの利用が困難な方
「がんばり続ける」より「休みながら続ける」方がずっと大切
Q.レスパイト入院の入院期間は?
医療機関によって異なります。当院では数日から数週間のご入院までご調整可能です。
定期的な利用も可能ですが、次の利用まで一定期間空けていただく必要があります。
Q.費用はどのくらいかかる?
医療保険を使った入院費がかかります。
通常の入院と同様、高額療養費や限度額適用認定証もご利用いただけます。
Q.申込みはどうしたらいいの?手続き方法は?
他院かかりつけの方は主治医やケアマネージャーを通して医療福祉相談室にご連絡ください。
当院かかりつけの方は主治医へご相談ください。

当院では介護をされている方・介護が必要な方が“安心して在宅生活を維持できること“を目的としたレスパイト入院を行っています。
在宅介護が増える今、介護者が「休息を取ること」「リフレッシュし楽しむこと」に後ろめたさを感じることなく、うまく活用していくことが重要です。
どうぞお気軽にお問い合わせください!
《お問い合わせ先》
聖隷佐倉市民病院 医療福祉相談室
電話:043-486-8111(平日8時30分から17時00分)