~ドクター・ラオシーの夢うつつ~【その三十三】
投稿日 2024.07.30
ラオシー先生の雑談には、“女の情”のお話もありました。ところは紀州の道成寺、修行僧の安珍を恋するゆえに大蛇と化した清姫が、釣鐘を焼き尽くした伝説が残っています。その400年後、新しく釣鐘の供養を行うことになり、これを聞きつけた白拍子花子(しらひょうしはなこ)が、舞を奉納するので、鐘を拝ませてほしいとやって参ります。実は、白拍子は、清姫の化身で、安珍を匿った釣鐘に恨みを残しており、舞ううちに花子の様子は、次第に怪しくなります。ついには鐘の中に潜り込み、再び蛇の姿になった清姫は、釣鐘の上にあらわれ、なまぐさ坊主たちに大見得(おおみえ)を切るところで幕引きとなるのです。歌舞伎舞踊の大曲、京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)でございましたね。(つづく)
ユーカリ血管クリニック
脈管および透析専門医の経験豊富な医師と親切なスタッフが、アットホームな雰囲気で、皆さまのお悩みに向き合います。頚部・胸腹部・四肢の動静脈の疾患(動脈硬化・下肢静脈瘤・静脈血栓症・リンパ浮腫・透析シャント血管)を専門にしております。日帰り治療として、下肢静脈瘤には、血管内焼灼術、医療用接着剤によるグルー治療や硬化療法を、透析シャントには血管拡張術を、いずれも傷跡がなく痛みの少ないカテーテル治療で行っております。